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たんたん

耽々と淡々と、通り過ぎてしまう風景を切り取る

表紙

boothで販売しています

はじめて一眼カメラを買ってから撮ってきた写真をまとめた写真集です
1冊目であるこの"たんたん"では都市に強かに生える植物をテーマにしています

もともと一眼カメラを買った理由が、マクロ撮影で植物の小さな構造のおもしろさを写し取りたいというものでした
もののスケールが違うと許容される構造にも差があります
細い茎の上に大きな花を冠するような構造を、ひとの大きさで実現しようと思うとより剛性の高い素材を必要とします
植物の素材や構造が成り立っているのは、気をつけなければ見逃してしまうような小さいスケールであればこそなんですね

中身

また、現代の日本において植物にはともずれば追いやられているような印象が付きまといます
実際都市の中では計画的に緑を増やす動きがあったり、私たちが気にかければならないようなものであるように扱われます

けれど視線を下ろしたところにある植物たちはアスファルトを突き破ったり、覆ったり追いやられるどころか人工物を押しのけて生えています
それらの植物の姿に私はか弱いもの守るべきものなんて印象は湧かず、むしろ人の意など解する必要もない強さを感じました

たんたん : yokotano.booth.pm